オハラ商会は特殊車両向けのクーラーが日本にまだ浸透していなかった昭和49年に創業しました。米国製のルーフクーラーを日本市場向けにカスタマイズし、販売したことが当社のはじまりです。
消防車や検診車、馬運車、警備車などの特殊車両には、その構造や用途によってそれぞれの車両に特化した専用のクーラーを取り付けることが必要です。当社では独自に開発したオリジナルの特殊車両向けクーラーを、所沢にある自社工場でお客様のご要望に合わせて製造およびカスタマイズをしております。
製造や販売だけでなく、取り付け工事やその後のメンテナンスに至るまで一貫したサービスを提供し続けてきました。おかげ様で当社が納品させていただいたお取引様からはこれまで大事となるクレームをいただいたことはありませんし、クレーム発生時も速やかに対処してまいりました結果、長きにわたって我々の製品や技術を信頼していただいております。
当社の直接のお客様はボデーメーカー様(車体製造メーカー)であり、これまで京成自動車工業様、テレビ朝日様、トヨタテクノクラフト様、日本馬匹輸送自動車様、ヤナセテック様、東京特殊車体様など多くの大手優良企業様とお取引させていただいており、おかげ様で継続した受注をいただいています。特殊車両向けクーラーの製造や販売を手がける企業は日本では希少であり、唯一無二に近い存在であることは我々の強みです。
当社が納入するクーラーの特殊車両の中には、移動基地局車という車両もあります。地震や水害などといった災害時には、被災したエリアで電波が遮断され、携帯電話が使用できない状況に陥ることもあります。そんなとき、この移動基地局車が被災地に出向くことによって電波が発信され、被災エリアのネットワークを救済できるのです。
移動基地局車にはいくつもの精密機器が備わっており、その機能維持のためにも専用のクーラーが必要不可欠です。2011年に起こった東日本大震災をはじめ、これまで多くの災害現場で活躍する移動基地局車に当社のクーラーを取り付けさせていただきました。一般的には目立ちにくい仕事ではありますが、多くの人々の生活に貢献できることは我々の誇りでもあります。
社会環境の変化によって必要とされる技術や製品のニーズは多様化しています。どのようなニーズにも対応できるように、製品開発や人材教育に一層注力していきたいと考えています。さらに今後もより日本の社会や多くの人々の生活のお役に立てるよう、社員一丸となって発展に尽力して参ります。